ブラジル人コミュニティには無料で配布されている雑誌があり、特集の記事と併せて
多くの人材募集の案内が載せられており広告収入で成り立っている。
新しいコミュニティ情報や求人から最近の傾向がわかるのですが、ここにきて大手2誌が揃って
2008年以降減少傾向だった日本国内のブラジル人の人口が増加傾向にあることを取り上げている。
人口増加というよりは、再び労働者として日本へ再流入していることを意味している。
中でも気になった記事は、ブラジルを離れた理由に関してのものだった。
リーマンショック以降、日本国内の産業の冷え込みによってブラジルへ戻った日系人などが
ブラジルでも高い失業率(左の6.9%)などから職に就くことができず、加えて6%を超すインフレ率で
物価が上がり続け、ブラジルに帰っても経済的な苦難は続いた。
加えて、大都市における犯罪発生率が500%を超える上昇率となり、日本のように安心して生活を
することができないことが、日本行きの便に乗ることを決断させている模様。
以前のように時給1500円を超えるような仕事はすでになく、大変な工場勤務に戻るとしても
仕事があればなんとか食べていけ、家族と安心して生活をすることができるという事を
選んでいるブラジル人が相当いることであろう。
教育問題、地域や自治体での住民間の摩擦、労働契約の突然の打ち切りなど
常について回った問題が再び生じないよう、見守り、サポートさせていただきたい。