ポルトガル語の辞書のススメ

ポルトガル語辞典を使うことを学習の際にはお勧めしています

「学習」なので、勉強するぞ、という意識でポルトガル語と
向き合うときの話になります。

もっとも、長文や新聞記事などの内容を素早く理解するためには
Google翻訳や電子辞書などでパッと引くことが効率もいいです。
かさばらず荷物にもならないので最適ですよね

私が辞書をお勧めする理由は二つ

一つは単語を調べたことで、その前後あるいはそのページ、
しいては見開きのページにある多くの単語との出会いがあり、
そこから学ぶことも非常に多いということ。

自分が使用している白水社のポルトガル語辞典は使い込んで
現在は2冊目になりましたが、辞典をしようすることで単語の意味に加え
慣用表現も目に入ってきますので、一つの単語を調べるだけでとても
多くの単語や表現と出会えることができます。

そしてもう一つは単語の右側に発音記号が出てくることで
正確な発音を学習することができるということです。

これは Google など単語の意味を単純に調べただけでは
たどり着けない情報だと思っています。

発音について、例を二つあげたいと思います

ひとつは「彼 彼女」を意味するELEとELA
そしてもう一つはオレンジを意味するLARANJA

これを例にご紹介したいと思います。

ELEとELA それぞれの意味は理解したうえで、使っていますよね

では
それぞれの単語を辞典で見てみると、もちろん彼//彼女と出てきますが
その隣の発音記号、見てみてください。

実は語頭のEの音は閉口音のE、つまり口をあまり開けないいEに対して
ELAのEは開口音のEなのです。

この微妙な発音の違いを理解したうえで、正確に発音として表現できると
ボサノバでもサンバでもカポエイラでも、もちろん日常の会話でも
地震の発音するポルトガル語がますますネイティブに近い音に
聞こえてくるはずです。

もう一つの例を

同様に、ちょっと日本人には発音が難しいとされる(と私が考えている)
オレンジを意味するラランジャがあります

この一単語には、ポルトガル語の発音のうちでも比較的難しいとされる
エッセンスがたくさん詰まっていると思っております。

まず語頭の L とその次の Rの発音の違い。
そして 一番最後のJA、これも日本語の「ジャ」の音よりも少し空気の抜ける
発音です。
さらに L の次のAそして R の次の A
この二つは同じAでも音が異なるなのです。

鼻母音という存在

最初の A は普通の A に対して R の次にくるAは、Nを後ろに伴う為、
「鼻母音」になります。

このAは、鼻に空気を少し通して発音するAで、カタカナ表現では「アン」と
書かれるようなイメージの音です。

この鼻母音はポルトガル語にある独特の発音で、この音をいかに上手に
発音できるかが、ポルトガル語を上手に話せるかどうかの分岐点になるのでは
と思っております。

いかがでしょうか

発音記号、こだわっているとわかんなくなって嫌になるかもしれません。
ですが、意識しなくとも十分に通用します。

あくまでポルトガル語がある程度話せるようになって、伸びしろがないなあ、とか
最近はあまりポルトガル語が伸びていないなあ、と感じた時には
一度自分の知っている単語をひたすら辞書で発音を調べ、微妙な違いを認識し
意識して発音の練習をしてみることで、さらにネイティブに近い発音に近づけるかと
思っております。

是非辞書(電子辞書でもOKですので)をお手元にとって発音記号を
確認してみてください


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