どんどん難しくなる ブラジルパスポート申請

タイトルのまんまです。

難しいです、ブラジルパスポート申請。

オンラインでの申請書類作成、および書類のアップロードなので便利といえば便利なのですが申請するまでの書類の準備のハードルが高いように感じました。

まずちょっと、必要書類について整理したいと思います。

必要な書類は以下です。なお18歳以下の未成年は割愛しました。

男性

・出生証明書(結婚している場合には婚姻証明書)
・兵役証明書
・選挙人番号と現在の状況が『問題ない』状態でないといけない。

女性

・出生証明書(結婚している場合には婚姻証明書)
・選挙人番号と現在の状況が『問題ない』状態でないといけない。

※女性は兵役がないので、2点のみです

男女共通:在留カード、古いパスポート(あれば)

オンラインで作成する書類は2種類

領事館の事前申請・予約システムである”E-Consular”にて、事前に情報を入力します。
同時に、E-Consularとは別のオンライン申請書作成システムにて申請書のオンライン作成を行います。
このE-Consularと、申請書作成ページが異なるのがややこしいですね。

※申請書作成ページはこちら↓(英語はありますが日本語はないです)
https://formulario-mre.serpro.gov.br/sci/pages/web/ui/#/instrucoes-iniciais-pacom

E-Consularという領事館システムでは書類の写真を撮ったりしてアップロードしなければ
なりません。
すべての書類が完全にそろっていて問題や不備がなければ領事館への出頭日を表示することができるようになり、あるいは、郵送申請を選択できるようになります。

兵役や選挙関係の手続きに阻まれる手続き

パスポート申請をするためには、最低限ブラジル国籍者としての義務を履行している必要があり、それが兵役と義務投票の2点です。

兵役は免除申請をしていなければ、領事館への出頭と手続きを求められます。
その時点で郵送申請や代行はできない、と考えていただいて良いと思います。

一方、選挙手続きが済んでいない場合には、オンラインの申請サイトから登録などを行う必要があります。当初は兵役と同様本人が領事館へ行かないといけない手続きでしたがコロナの影響もあって申請はオンラインへと変更されました。
そして出頭の代わりに、身分証と自分の顔をスマートフォンで一緒に撮って送るという本人確認を行います。成人してから数年経過している場合には義務投票に行っていない、ということで罰金の支払いあるいは免除手続きも行う必要があります。

そういうわけで、
申請のための準備の申請手続きが非常に煩雑で骨の折れる作業です。

結婚、役所手続き、帰化等々パスポートが必要となる機会は少なからずあると思います。
煩雑ではありますが、国の方針なので仕方ないといえばそうなりますし、ブラジル国籍でいることに違和感を感じるのであれば、帰化申請を検討されるのが良いと思います。

ブラジルのパスポート取得には何が必要なんですか?

っていう、お問い合わせがありました。

そこから!?

って一瞬思ってしまったんですが、いろいろと話しをうかがうと、必要書類自体は見たけれど、いったいなんのことかさっぱりわかんない、っていうことでした。

無理もないと思います。
特に、ブラジルでの居住歴のない方にとっては、イミフな書類ばかりですからね。
私にとってもそうです。私、日本国籍でブラジルパスポートは持っていないですが
ここ10年くらいずっとこういう件に関わっているので、理解はしているつもりです。

まずは領事館サイトを見てみてください。

在東京ブラジル領事館のパスポートに関する案内はこちらですhttp://cgtoquio.itamaraty.gov.br/ja/rrrrrrrrrr.xml

在名古屋ブラジル総領事館のパスポート案内はこちら
http://nagoia.itamaraty.gov.br/ja/rrrrr(rrrrrr).xml

つまづくのは
1.兵役証明書
2.選挙関係の証明書
3.出生/婚姻証明書 です

仕方ないです。だって、日本に住んでいたら何ら関係のない話のように聞こえますもん。

1.兵役証明 は、18歳から45歳までの男性には義務となっているブラジルの徴兵制度への登録の証明書になります。同時に、ブラジル国外に住んでいる場合には兵役が免除されるので、免除申請も済んでいる必要があります。 
済んでいない場合には、まずこの手続きを済ませないと、という話になります。

2.ブラジル国外に住んでいるブラジル国籍の方は、4年に1度行われる大統領選挙に投票する必要があります。投票済の証明がないとパスポート申請ができません。 
 

ここで必要になるのは、選挙人であるという登録が済んでいること。
登録済みの場合には選挙人としての番号が与えられています。
無い場合にはまず登録をする必要があります。
続いて、選挙で投票をしていない場合などは、罰金を払うか、投票に行けなかった事情を送信する必要があるようです。
これらの手続きを済ませて、選挙人としての状況が「正常」である証明書がないとパスポート申請までこぎつけることができません。ハードル高いですよね・・・

ちなみに、1.2.両方の手続きとも、ブラジル国籍者であれば義務です。
日本に住んでいるからとかそういうことはなく、義務なんです。 

3.最後は出生証明書です。 結婚している方の場合には婚姻証明書が必要です。
 出生証明書については、ご両親に聞いてみてください。 

日本に長く住んでいてパスポートを使う機会がないからとパスポート更新を怠っている方が増えているようですが、パスポートが唯一国籍を証明する書類となっているケースにおいて、パスポートの有効期限が切れているせいで就職できなかったり、いろいろな不具合があるという方のご相談が増えております。

ぜひこの機会に、改めてパスポートの状況をご確認ください。

在日ブラジル領事館領事館情報<2020.10.05更新>

コロナの感染拡大で色々と社会が急激に変わりましたが、ブラジル領事館での一般窓口の扱いも変わってきましたので、ご案内いたします。

まず、日本には東京と名古屋に領事館がありまして、個人的な印象としてはやはり名古屋のほうが、管轄地域に居住するブラジル国籍の方が東京と比較すると圧倒的に多いからか、名古屋の領事館のほうがフレキシブルに対応してくれる半面、手続きマニュアルがしっかりしていて、その通りに進めれば問題なくできる、という印象があります。

また、さまざまな手続きの情報も名古屋の領事館サイトのほうが詳しく書かれている印象があります。

名古屋の領事館が管轄する岐阜・愛知・三重・静岡・滋賀だけで在日ブラジル人の総数の半数以上がいるから驚きです。

E-Consularというシステムが導入されました@在名古屋領事館

さて、

その名古屋の領事館ですが、あらゆる手続きをE-Consularというシステムに入って、オンラインで申請書を作成し、証明書類は写真を撮ったりスキャンしてアップロードを事前に行うというシステムに変わりました。多分9月1日かそれより少し前から運用がスタートしているようです。

https://ec-nagoia.itamaraty.gov.br/

このシステムは名古屋独自のものではなく、他国内にある在外公館でも使用しているようですが、東京の領事館では導入されていません。(2020/10/05現在)

登録の方法は割愛させていただきますが、ログイン後、行いたい手続きを選択し、申請書を作成するように、個人データを入力していきます。

さらに当日提出する必要がある書類については、JPEGかPDF形式でのアップロードを求められます。

この作業をこちらが進めることで、領事館のほうでは申請書の内容や添付書類に不備が無いかを事前に確認することができるようです。 
その作業が終わると、領事館に行く日を予約することができます。

問題は、この申請サイトがポルトガル語のみで英語もまだ装備されていないため、ポルトガル語を理解できる方がいない場合には作業が進められないことです。
(お困りでしたら作業を代行しますので、LINEからご相談ください)

東京はメールまたは電話での予約の後、領事館へ

東京のブラジル領事館では、現時点ではまだメールまたは電話での予約ののち、申請書類一式をもって出頭、という流れになっております。

他方、郵送でできる手続きは極力郵送で、という案内を全面に出しておりますが、大体の手続きは本人出頭を求めているため、なかなか難しいところがあるように思います。


日本に居るブラジル国籍の方も多様化しており、そのニーズに対応するのは非常に大変だと思うのですが、名古屋領事館のE-Consularはなかなかのシステムでして、今後間違いなく東京領事館でも導入されるでしょうし(アドレスがブラジル外務省なので)
そうなると、便利になる半面、デジタル慣れしていない世代の方々には不便でしょうがないシステムかもしれません。 

今後の運用を見守りたいと思います。