パトリックの国籍ネタを挙げたので、ついでに東チモールについて調べてみました。
日本にもブラジル人でありながら東チモールの国籍を保有するが故に外国人枠ではなく
アジア人枠としてプレーする選手が散見されるようになりましたしね。
どこ?東チモール??
アジア。
歴史的にはポルトガルの植民地
なんでブラジル人選手でありながら、東チモールの国籍を持っているのか。
その背景にはブラジルと同じくポルトガルの植民地であった時代背景が関係しているようです。
16世紀から1975年にインドネシアに併合されるまでポルトガルの植民地であった東チモールは
今でも公用語にブラジルと同じくポルトガル語を用いており、ポルトガル語から移民をする、
あるいは東チモールからポルトガルへ移住をするという人の流れがあったようです。
その中で、身内に血縁関係者がいた場合にその国の国籍を取得できるのではないか
と推測します。
Lei de Nacionalidade~国籍法
便利な世の中です。インターネット。
東チモールの国籍法がありましたので、調べてみたら、東チモールの国籍を保有するのは
どういう時か、また、帰化や放棄についても規定されておりました。
ざくっというと「出生地主義」であり、血縁主義ではありませんでした。
つまり、日本人が何かしらの理由で東チモールで出産をしたらその子供は同国の国籍も
取得するということになります。
また、東チモール人が外国で出産をしても、親の国籍は子も保有するという規定があり、
帰化などで東チモール国籍を保有する場合も同じとする規定がありました。
とすると、サッカー選手などで東チモールの国籍を保有する場合というのは
おそらく身内にポルトガルと東チモールの二重国籍者などがおり、その息子や孫であることを
証明していくことで比較的簡単に取れるのでしょう。言葉の障壁がないですしね。
もっとも現地の裁判所などに赴いたりする必要はあるようですが、日本を始め、外国人枠
ではなくアジア人枠としてブラジル人である「東チモール人」選手をチームに組み込めるのは
大きなメリットであり、チーム、選手双方にとっていい話なのかもしれません。